飲食業界について

業界の動向

ディナー
業界規模としては3兆9,118億円、労働者数は52,159人、平均年齢35.5歳、平均勤続年数7.1年、平均年収は475万円となっています。
飲食業界に勤めている人は後々で独立開業を目指している人も少なくありません。
平均年収は低いのですが、技術や接客を修行ととらえ、また店長にまで出世すれば経営まで学ぶことができますので、そういう面では年収だけでは表せない意味合いがあります。
消費者の外食への低価格志向を受けて、大手外食チェーン店では食べ放題や価格均一祭りを開催したりと、様々なサービス、メニューに志向をこらしています。
また、健康志向というトレンドをうけてカロリー計算した食堂や、低カロリーを売りにした外食も非常に人気があります。
タニタ食堂などの社員食堂から人気を博したような食堂が出店され、連日行列ができているというような人気ぶりです。
バイキング形式でも、ヘルシーメニューを取り揃えているところに比較的に人が集まりやすいといったことが伺えます。

最近のトレンド

現在、人気のあるメニューとしては、食べ放題と均一低価格のメニューがあります。
しゃぶしゃぶは食べ放題の代表格として定着しつつありますが、おなかいっぱい食べられるというお得感から、しゃぶしゃぶ専門店だけではなく、和食さとのような和食ファミリーレストランで導入され、幅広い層から支持され売り上げに貢献しています。
また、セルフうどんの外食店は客単価500円程度で本格さぬきうどんが食べられるなど、人気のある外食店舗に成長しています。
全メニュー294円という低価格で商品を提供している関西の居酒屋チェーン鳥貴族はビジネスマンやOLを中心に客を集め、東京や名古屋への進出も加速しているという状況です。
景気の動向に左右されやすい外食産業は、この不況のあおりを受けて苦戦が続いている状況ですが、最近になって「中食」といわれる外食と自炊の間のような食事方法が人気があります。
これは、デパ地下に代表されるようなお惣菜といった調理済み食品を自宅に持ち帰って食べるというものです。
トレンドとしては、この中食以外にも宅配サービスも人気が出始めてきています。
そば・うどんを手がける家族亭がそばの宅配を始め、中華料理で業界第一線を走り続けている大阪王将のイートアンドはデパ地下に持ち帰り用の餃子の店を出店しました。
今後は外食にかわる飲食産業として成長が期待される分野であります。
東日本大震災による落ち込みから徐々に客足が戻りつつある飲食業界ですが、牛丼や回転寿司などの低価格フードが好調である一報で、客単価の高い居酒屋や焼肉チェーンでは客の戻りが鈍く、いまだに苦戦が強いられているのが現状です。
外食業界は景気に左右されてその売り上げ、業績が左右される一面もありますが、人件費や原材料価格をはじめとしたコスト削減にも限界があり、今後も苦戦を強いられることは必須ですが、女性の社会進出などを背景に、外食産業が活気を浴びつつある現代においてはまだまだビジネスチャンスのある業界です。