リサイクル

リサイクル業界について

国内では50年の歴史を持つリサイクルショップ業界

リサイクルショップの店舗形態は、消費者等から不要な中古品、新古品等を買い取り、それを比較的安価な値段で再販売する店舗の形態です。
日本にリサイクルショップが誕生したのは昭和45年以降だと言われますが、この時代は高度経済成長期の大量生産・消費の時代が常識化した日本を石油危機が遅い、資源の有効活用に敏感になり、リサイクルのきっかけが生まれたことにあります。
当初のリサイクルショップが取り扱った商品は、衣料品、家具・家電等の生活用品が主体で、それまでからあった質屋さんの質流れ品の販売のイメージが抜け切れていない状況でした。

地球環境を維持しながら持続的な成長が重要であることが世界規模で叫ばれ、平成3年に再生資源の利用の促進が法制化されると、ビジネスモデルとして確立されていき、取り扱い対象商品を本や音楽CD等に拡大しながら、リサイクルショップの専門化が進みました。
さらに、リサイクル大手が全国にチェーン展開を推し進めたことで、リサイクル業界は売り手・買い手の両消費者をつなぐ役割で国民の間に定着していくことになり今では市場規模約4000億円にまで成長しました。

ショップ開業の許可と取扱商品

リサイクルを業として行う場合、古物営業法で定める警察署の許可を得ることが必要です。
リサイクルショップでの取扱商品は、古物営業法による分類では絵画や彫刻などの美術品、和服や洋服などの衣類、自動車、バイク、自転車、書籍など13の種類に分類されています。

リサイクル業界では、チェーン展開する大手を中心に取扱商品を絞って展開する傾向があり、消費者のわかりやすさに繋がっています。
主なリサイクルショップのチェーンは、家具・家電をメインに扱うトレジャーファクトリー、貴金属や時計をメインとするコメ兵、家電や楽器メインのハードオフ、書籍やミュージックCDメインのブックオフ、ゴルフ用品専門のゴルフパートナーが代表的です。
なお、シェア別にみると、1位はブックオフコーポレーション、2位はコメ兵、3位はテイツーの順です。

リサイクル業界のこれまでの発展理由

これまで、リサイクル業界が成長を遂げてきた理由は、大手チェーンが全国展開して取扱商品の数もバラエティも豊富になったこと、消費者の価値観も多様化し、中古品へのネガティブなイメージがなくなったことなどが挙げられます。
また、単純に、さまざまなモノが世の中に行き渡り、社会の変化に伴い余剰がでていることや消費者や企業ともに地球環境保全の観点からリサイクル意識が強く持たれるようになったことがあります。中にはエコを打ち出して事業に取り組む会社もいる程です。
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これらの要因は今後も強まると思われることやインターネットやスマホアプリの充実により、さまざまなリサイクルサイトがあらわれ利用しやすくなっていることから今後とも成長の見られる業界であると考えられます。