駐車場業界について

パーキングスペースを貸して収益を上げる駐車場業

駐車場業は、クルマを駐車するスペースを有料で貸して収益を上げる業態です。
法律的には、国内におけるモータリゼーションの黎明期に当たる昭和32年に駐車場法が制定されたことにより根拠を持ちました。
その後、自動車が広く普及するに伴い、市街地をメインに駐車場不足が常態化し、所有地があれば投資額やリスクも少なく投資額を回収可能であるという理由も手伝い、駐車場業界は一事業として存在しています。

業界の分類方法

駐車場業界は運営主体で分類すると、パーク24(タイムズ)等の大手企業以外に、中小事業者や土地を所有する個人事業主が運営主体となっています。
また、パーキングを運営する形態により分類すると、月極め形態(1カ月単位料金で賃貸契約を結ぶ方式)と時間貸パーキング形態(利用した時間に応じて料金が発生する方式)に分けられます。

さらに、この2つの方式を併用する駐車場もあります。
これらの分類以外にも構造面による分類というモノがあり、市街地によくみられる24時間コイン式時間貸や、遊休地活用に便利な簡易プレハブ構造の立体駐車場があるのです。

多様化する駐車場サービス

基本的にスペースを貸し出す駐車場業界ですが、大手を中心に洗車サービスなど付加価値を付ける駐車場サービスが多様化する傾向にあります。
その他にも、開業前の空きパーキングを利用して無料で駐車方法レッスンも行っています。
こちらは顧客サービスであると同時に、運転が苦手な人の動きを観察して、停めやすいパーキングの設計の参考にするという思惑もあるようです。

空いたスペースを有効に使う駐車場シェアサービス

近年ネットやスマホの普及でクルマ本体や自転車等さまざまなモノにシェアの概念が生まれてきました。
従来中小を中心とするベンチャー企業がメインに取り組んでいましたが、業界大手も次々と参入しています。
駐車場シェアは基本的には、土地所有者や住宅やビルの空きスペースの時間や場所、料金などのデータをあらかじめ登録します。

利用者はアプリを利用して望みのスペースを事前にスムーズに確保できるというシステムです。
パーキングのシェアは、混雑せずにパーキングを確保できる利用者と空きを減らしたい事業者との双方にメリットをもたらすもので、エコノミーなシステムとして広がることが予想されます。

業界の課題と今後の将来性

コインパーキング事業は、投資額の回収期間が短くて済むため、土地の活用方法などが決定するまでの暫定利用にも使われ、最近急激に増加しています。
エリアによっては既に過剰供給となっているため、高い稼働率は見込めない状況となっており、今後とも順調に成長するか否かは予断を許しません。

パーキング業界は、個人事業者から大企業までさまざまな経営形態があり、業界として画一化されたIT技術の活用は確立されていません。
ただ、大手企業がいくつものコインパーキングを運営する場合に、稼働率アップのためネットで利用者にリアルタイムの空き情報を提供しているケースはあります。
今後もこうしたデータ提供のシステムが共有化され、利用者にとって利便性の高いパーキングとなることが求められます。