カフェ業界について

様々なスタイルのコーヒーショップ

現在、カフェ業界にはさまざまなショップ形態が存在し、現在主流のセルフ型カフェの始まりはドトールコーヒーショップと言われています。
その後1996年にシアトル系コーヒーと呼ばれるスターバックスが、翌年にタリーズなど外資系の店舗が次々に上陸して人気を博し、カフェ業界の競争は激化が進んでいきます。
従来、国内では、豆を挽いて粉状にして抽出するドリップ式が主流でしたが、スターバックスやタリーズは、イタリア式エスプレッソが基本の深煎りタイプで、世界中に新鮮なコーヒーの飲み方を示しました。

カフェ業界の今後の展望

これまでスターバックスやタリーズ、ドトールを始めとしたセルフサービス店舗が大きな潮流となったのですが、地方をメインとしてコメダ珈琲などのフルサービスの店舗の成長も目が離せません。
また、コンビニの100円コーヒーを始め他業種からの新規参入も続くと思われます。
そんな中、セカンドウェーブと呼ばれたスターバックスコーヒーを始めとする深煎りコーヒーを好む「シアトル系」に続く、新たな波が押し寄せています。
それがサードウェーブコーヒーで、これは豆の個性を重視する新しいコーヒー文化を言います。

最新のサードウェーブは産地や淹れ方重視の本物志向

日本語への直訳通り「第3の波」で、アメリカ・カリフォルニアをはじめ西海岸で始まったコーヒー文化の新しい流れの総称を指します。
この言葉は、2002年あたりから使われ始めており、端的にまとめると、コーヒー豆の産出地や農園に注目して豆を厳選し、その豆に最適な煎り方・挽き方・淹れ方をする等、豆のオリジナリティを重視したハイクオリティなコーヒーを追求します。

「豆からカップまで」を重要テーマに掲げるとおり、流通過程の透明性も求められます。
ちなみに、ファーストウェーブは1970年前後までのコーヒーショップのスタイルを指し、価格重視の経済性に優れた浅煎りが好まれました。
また、セカンドウェーブは本物の味を求める嗜好から、深煎りへの志向で1971年にスターバックスが米・西海岸に生まれるなどして、シアトル系と呼ばれるコーヒーチェーンが世界中に広がりました。

サードウェーブを代表する「ブルーボトルコーヒー」

ブルーボトルコーヒーは2015年に東京都江東区清澄白河に1号店をOPENしました。
価格は、約450〜600円と比較的高く設定されていますが、コーヒー豆の生産地や最適な淹れ方にこだわりを持ち、1杯ずつ丁寧に淹れることが人気の秘訣となっています。
これを受け、コーヒーの栽培から製造、販売までを手掛けるキーコーヒーではサードウェーブ向けの豆「KEYシングルオリジン」を発売しています。
日本のコーヒー消費量は拡大を続けており、業界の競争は新たな局面に入っています。