金属業界について

様々な変化に対応することが大事

大きさが異なるスパナ3本
時代の流れと共に経済状況は変化し続けており、金属業界についても市場のニーズも影響して常に変化をしている状況です。
今後はあらゆる変化が訪れても柔軟に対応することが大事だとされています。

非鉄金属業界について

鉄以外の金属が含まれる非鉄金属業界の業績を確認してみると、平成15年から19年にかけては増加、その後21年までは減少をして22年以降は横倍という状況でした。
業績が良かった頃は非鉄金属の需要が多くて相場も高騰していたのですが、業績が悪くなってきた頃は資源価格が高騰し始めて非鉄金属を必要とする自動車関連の需要が減少しました。
今後も時代の変化に伴い業績にも変化が生じることが予想されていますので、流れをしっかり読んで対応することが求められます。

金属製品業界について

金属製品を扱っている業界については、平成21年頃には世界的に経済状況が落ち込んだという経緯もあって低迷していました。
業績がかなり悪く、雇用状況も悪いことから仕事に従事していた方にとっては厳しい頃でした。
その後、震災の復興やアメリカの住宅市場が回復傾向になったことから少しずつ上向きになっており、今後も更に発展することも期待されていますが、金属製品業界については経済状況に比例して業績も変わるという特徴があるため、業界内だけで考えるのではなく全体的な経済状況を見極める必要があります。

鉄鋼業界について

平成19年までは日本だけでなく世界各国で需要が多かったことで増加傾向が続いていましたが、平成20年から21年にかけては世界各国が不況に陥ったことで鉄鋼業界の需要も大幅に落ち込み、鉄鋼価格も下落したことで業界の業績も大幅に悪化しました。
このような状況の中で国内では新日本製鐵が住友金属工業を吸収合併する形で新日鐵住金が誕生し、世界で第二位の規模を誇る会社として活躍しています。

金属業界の抱えている課題

時代の変化と共に影響を受けてきた金属業界では国内だけでなく海外も含めた価格競争の激化に打ち勝つこと、既に技術が成熟している段階とも言えるため他社との差別化が難しいこと、昔から馴染みも固定客頼みでは営業活動にも限界があるなど様々な課題を抱えており厳しい状況に立たされていると言っても良いでしょう。

今後は今まで以上に収益性が高い事業を展開することが必要不可欠になると考えられており、これまで培ってきた技術などを活かして他社には負けない商品開発を手掛けることが大切だと考えられます。
例えば最近注目されているのはステンレスで、機能性の良さから環境対策にも適していると注目されていますので、今後は積極的にステンレス製品の開発を手がけようとする会社も多くなると考えられます。