栄養士・調理師業界について

広く必要とされる「食」の専門家

カップに入った新鮮な野菜
現代は健康志向の時代と言われるように、毎日の食事に関心を持つ人の割合はかなり多くなっています。
一方で手軽に食事をすることができるファストフード店や丼もののお店も街中であちこちに見られるようになっており、私達は日々の食事内容について高い自己管理能力が求められるようになっています。

女性にとっては毎日のライフワークにもなってしまっているダイエットについても、テレビや大手メディアでは毎日のように新しい方法が紹介されていたりもしており、それらの中には本当に実行をしてしまうと健康状態を大きく損ねてしまう可能性のある危険なものも混在していたりもします。

皮肉なことではありますが健康に対して意識の高い人になるほど、そうした毎日見聞きする食事に関する情報に惑わされてしまい、本来的に体を健康な状態に持っていくことができる食生活から遠ざかってしまっているようなこともよくあります。

そうした誤った情報に振り回される人を減らすためにも、正しい食に対しての知識を持った栄養士や調理師の人材は広く必要とされています。

栄養士・調理師の職場の広がり

栄養士や調理師の仕事の場所というと、これまでは学校給食や病院食の献立作成や調理といった限定的な場所のみというふうに思われてきました。
ですが最近ではより社会的な健康志向に応えるために、民間の飲食店やその他の食品提供施設でも、栄養士や調理師の免許を持っている人が募集されるようになってきました。

栄養士という名称は詳しくは「栄養士」と「管理栄養士」の二種類で用いられるようになっており、いずれも国家資格として広く使われるものです。
ですが通常の「栄養士」の資格は専門の教育課程のある学校で単位を修了すれば取得ができるものであるのに対し、その上級資格である「管理栄養士」はさらに難易度の高い試験をクリアしなくてはならないこととなっています。
そのため、実際の職場においては「管理栄養士」という資格を持っているかどうかが就職において重要になってきます。

「管理栄養士」の資格は難易度が高いこともあり、取得をすることでかなり広い分野で多面的な活躍をしていくことができます。
その代表的なものがスポーツ施設での食事アドバイスで、アスリートを目指す本格的な選手への食事管理をはじめ、ジムに通う人に対してどんな体型を作っていきたいかに応じたアドバイスをするインストラクターとしての役割をしていくことができるようになります。

今後は食事によって健康管理をしていくために、病院以外の健康関連施設でも管理栄養士の資格を持った人材が広く募集されていくことが予想されます。
他にも食品加工会社など多くの場所でより多くの管理栄養士の人材が求められていくことでしょう。

外食業界でも調理師免許が重要になってきています

一方実際に料理を作る調理師についても社会的なニーズは高くなっています。
調理師の免許は外食業を営むときに必ずしも必要というわけではありませんが、ここ最近では衛生面での知識が重要との意識から調理師免許のある人材を優先的に配置するレストランが増えてきています。