携帯電話業界について

スマートフォンの台頭

スマホを操作する女性の手元
ここ数年出荷台数が減少していた携帯電話市場ですが、スマートフォンの台頭によって、急速に市場の活気が戻りつつあります。
これまで電話とメールのみが携帯電話の主要な機能でしたが、インターネットが便利に使えて様々なアプリケーションを提供してくれるスマートフォンが出現しました。
総務省の方針で携帯各社が割賦販売方式を採用して以降、携帯電話端末の単価が非常にあがったことから、消費者の携帯電話を買い換えるサイクルが長期化する傾向にあったため、各社売り上げに伸び悩んでいたのですが、ここにきて電話番号をそのままで他社に乗り換えることができるサービスなどともあわせて携帯電話端末をスマートフォンにするという方が非常に多くなってきているのです。

業界の動向

業界規模としては9兆5,792億円、労働者数29,245人、平均年齢37.1歳、平均勤続年数10.2年、平均年収754万円であり、これも時代のトレンドにそったビジネスということで非常に人気のある業界です。
アップル社のiPhoneをはじめとして、このスマートフォンは最初ビジネスマンを中心に売れていました。
最近では、学生や主婦層でもスマートフォンを持つようになっている人が増えてるのですが、これには通信会社の割引制度による過激なシェア獲得戦争が激化していることもあります。
基本料金の引き下げ、一定期間の無料化、端末の低価格化、キャンペーンプレゼント抗争など、各社それぞれスマートフォンへの買い替え需要を受けて新しい顧客を獲得するのに注力しています。
グーグルの調査によると、2012年第1四半期における日本のスマートフォン普及率は20パーセントと言われていますが、数年後には80パーセント程度
まで上昇といわれています。
このスマートフォンの鍵をにぎるのが通称アプリといわれるスマートフォン向けのソフトです。
このソフトをダウンロードすることによって、ゲーム、テレビ電話など、様々なサービスを利用することができるようになります。
健康志向の現在では、スマートフォンで撮影した食事のカロリーを自動的に計算してくれ、ヘルシーメニューを押しててくれるアプリも人気ですし、身長、体重、血圧などの自分の健康情報を入力しておくと、健康状態についてアプリがチェックしてくれるという便利なものもあります。
今後、携帯電話市場はアプリケーションの充実ぶりによってもその売れ行きが左右されるといってもいいのではないかと思います。
NTTドコモでは「らくらくホンシリーズ」初のスマートフォン「らくらくスマートフォン」といわれるのもの発売されるのです。
このように、携帯電話市場は現在その機能変化の過渡期ともいえる状況まできているかと思います。
文房具最大手のコクヨはスマートフォンを連携させて使うことのできるホワイトボードを発売開始されるなど、スマートフォンに付随した様々なサービスにも
今後注目が集まってきそうです。
人々のライフスタイルまでかえてきた携帯電話がスマートフォンになって、今後はどのような展開を見せるようになるのか楽しみですね。