金融業界について

業界の動向

札束
金融業界は就職活動のときに文系の学生から非常に人気のある業界です。
いつの時代もかっこいいスマートなイメージがあり、この業界を志望する学生は非常にたくさんいます。
インターネットサイト業界動向サーチによると、平成22年3月現在で、業界規模は40兆8,141億円、労働者数:264,046人、平均年齢:38.8歳、平均勤続年数:12.4年、平均年収:641万円という統計データがでております。

このデータから特筆すべきなのは、その平均年齢の低さと平均勤続年数の短さという点ですね。
金融業界は主に銀行、証券会社、保険会社といったまさにお金を取り扱う業界です。
一般消費者の視点では、窓口業務の仕事がイメージしやすいかとは思いますが、実際は法人営業や資産運用部門、インターネット取引におけるインフラ整備など、その業務は非常に多岐にわたります。
人々の大切な資産を預かる部門なだけに、責任ある仕事が求められるのは言うまでもないのですが、ここ数年では大手メガバンクの吸収合併などがひと段落して、安定志向の学生に非常に人気のある業界の一つとなっており、就職希望会社ランキングでも上位にかえりざいているというのが現状です。
最近では、法人だけではなく、個人でも資産運用をする方が増えて窓口業務が多くなっただけではなく、インターネットでの取引もさかんに行われるようになりました。
このインターネット取引に関しては、情報をリアルに伝えられるというだけではなく、圧倒的に手数料が安く、取引の手間もクリックひとつでできてしまうことから、たくさんの人が身近に感じて取引が手軽にできるようになりました。
運用に関する情報提供や証券や株の売買に関わる手続きにとどまらず、何よりも大切な資産のリスク管理の必要性についての情報提供をすることなど、企業人としての倫理観も非常にとわれるところですね。
また、保険会社でいうと、海外の保険会社の商品がインターネットで手軽に購入できるようになったことも受けて、国内の商品の伸び悩みというのがいわれています。

業界に求められる事

今後も海外との競争になることは避けて通れない道であり、海外事情にも精通しているグローバルビジネス感覚にすぐれた人材の確保が急務になっているというのがこの業界のもう一つの特徴でもありますね。
金融業界ということでは、不況という時勢をうけて、消費者金融関係の会社に関しても優秀な人材を求められているという現状もあります。
消費者金融に関しては、法律の改正も行われており、業務そのもののみならず、法律や社会の流れに精通しているということも必要とされてきます。

現在は主婦や学生でも手軽にかりられるローンもありますし、今までは家の取得や車の購入の際にしか使われなかったローンが、とても身近なものとして、街中にあふれるようになりました。
また、不況のあおりを受けて資金繰りに奔走している中堅会社の経営者が頼りにするのもこの消費者金融であり、消費者金融会社としてどんなケースに対しても対応しなければならないということで柔軟な対応力が求められている業界とも言えます。